手術前日
今日は、採血、心電図、レントゲン、下肢エコー。
場合によっては、足の血管を使うかもしれないとの事。
両足の内側にマジックで血管の印をつけられた。
夕方に、主治医の先生より手術の説明がある。
病名:無症候性心筋虚血(左冠動脈前下行枝慢性閉塞)、心肺停止後(心室細動)
手術:冠動脈バイパス術(1枝)左内胸動脈使用 全身麻酔 人工心肺非使用胸の血管が一番長持ちする。
足の血管は、何かあったときのためにマーキングした。
心臓の表側なので、比較的手術はし易い。
輸血もしない予定。
もちろん、何かあった場合には、人工心肺の使用や輸血もありうる。
危険率は1〜2%血管が詰まった原因はわからない。
他の所見がまったくない。
バイパス手術後、カテーテルで再度、不整脈の誘発試験をして、ICDの必要性については検討する。
術後の薬は、バイアスピリンを飲み続けてもらう。
ワーファリンを飲む必要はないので、食事制限もない。胸の骨が安定するまで3ヶ月程度かかる。
それまでは重いものを持ち上げたりはできない。
その後は通常の生活ができる。
説明も丁寧で、安心して任せられそう。
説明後に、循環器の担当の先生も顔をだして、「大丈夫、直ぐにICUを出られるよ」と太鼓判。
術後は3〜4日したら一般病棟に戻れるらしいので、また結果をそのときに。
仕事復帰
今日から、午前中だけ仕事に行くことに。
なんだか気恥ずかしい^_^;
通常通り電車で通勤。
久しぶりだなぁ。
少し早い時間の電車なので、いつもの顔ぶれではなかった。
通勤途中から既に、同僚らに見つかり、質問攻めに^^;
気に掛けてもらっていてうれしい反面、同じ説明をするのもなぁ。
職場に到着し、既に出勤している課長と係長にお礼を。
次々と出勤してくる周りの方にも、お礼と状況説明を。
僕があまりにも普通どおりなので、一応に驚かれる。
噂が噂を呼んで、かなりの大きな話になっていたようだ。
まあ、一旦心肺停止したのでしょうがないが。
部長へ挨拶し、最後には市長室にまで一時復帰の報告に・・・
大変なことになっていたようだ( ̄△ ̄;)
入院中のリカバーは皆さんのお陰でしっかりとしていただいていた。
実感しました。
そう!自分が居なければと思っているのは自分だけ!!
ちゃんと組織は動いていくのです。
更正医療
心臓のバイパス手術は更正医療の対象となるので、その手続きに区役所へ。
14時前に窓口に行くと、担当の人が誰も居ない。
遅番のお昼休みにあったったらしい。
やっと順番が回ってきて、対応に出てきな男性職員の要領を得ないこと。
同業者として、怒りすら覚えてしまった。
身体障害者手帳も必要なんじゃないのかというと、
男性職員「いるなら申請してください」
僕「必要なんじゃないですか?」
男性職員「それは隣の係りなので」
僕「更正医療の申請に必要なんでしょ」
男性職員「それはわかりません」
・・・
隣の係(1メートルくらいしか離れてないけど)で申請用紙をもらうが、彼は既に自席で知らん顔。
怒りを通り越して哀れみすら感じてしまった(-_-;)
心臓の血管が・・・
心臓の状況を直接的に確認するために、カテーテル検査というものをした。
左手首の動脈と、右足の付け根の静脈から管を差し込んだらしい。
麻酔をするが、それなりに痛みと違和感はあった。
あまり気持ちのよいものではない。
検査内容は
- 冠動脈造影
- けいれん誘発試験
- 不整脈誘発試験
結果は、冠動脈の一部がかなり狭くなり血流が悪くなっていた。
いわゆる狭心症である。
これが心室細動を引き起こした直接的な原因らしい。
ただ、なぜ血管が詰まってしまったのかは不明との事。
血液検査でもまったく異常がなかったので。
また、過去の健康診断でも異常は発見されなかったので。
この状況を回避するには、心臓のバイパス手術をするのが最善の方法との事。
血管に網状のものを入れて拡張することもできるが、再発の頻度が高く、薬も飲み続けなければならないので、お勧めはしない。
まあ、一度心臓も止まっていることだし、この際、きっちりと原因を取り除いておきたいので、バイパス手術をすることにした。
まだ実感はないが、原因不明で、対処療法的にICDを入れるよりは、バイパス手術のほうがスッキリする(^_^)